Archive for June, 2008

韓国の反政府デモは凄いね

Wednesday, June 11th, 2008

米国産牛肉の輸入再開に反対する抗議デモが物凄い盛り上がりだ。
政府に対して、政策変更を求める直接行動という伝統は韓国ではまだ脈々と生きていることに驚かされた。(多分、動員屋の力がまだ強いんだろうけど...)

こういった行動が政治を動かすツールとして生きているのは韓国の他にはフランスが思い浮かぶ。数年前にCPE(26歳以下の労働者は、2年以内であれば、雇用者がいつでも首を切れるという法律)に反対する300万人のデモがあった。その際、そういった若年層だけではなく、地方の農民、労働者も連帯したんだよね。

一方、日本では、決まる前は様々な反対運動があったとしても、一度、決まってしまうと、微修正はあるものの、ほとんど、なしくずしに実現されてしまうよね。

韓国やフランスを羨ましいと思う反面、俺は面倒だなと思ってしまうそのメンタリティは同時かならないものだろうか(>自省)

まさむね

C型肝炎 数値が減らないよ

Tuesday, June 10th, 2008

毎週のインターフェロンの注射と毎日、レベトール投薬を続けるが思うように数値が減らない。

完治までもう少しなのに...

2回目の人工透析は、まだ厚労省の認可が下りないらしくて、現在はしばらくこの療法を続けるしかないみたいだ。

インターフェロンは皮下注射だから、痛いんだよね。

まさむね

松井の連続ヒットってそんなにニュースなのか?

Monday, June 9th, 2008

スポーツニュースなんかで、よくやるでしょ。

「これで松井秀喜が5試合連続ヒットです」っていうナレーション。

いつも見ていて、野球って別に連続試合ヒットを競う競技じゃないはずなのにと思う。

スポーツニュースというのは名ばかりで、結局は、海外で元気で活躍している日本人ニュースなんだよね。

だから、不調だったり、出場しなくなった選手は、急にニュースから消えちゃうの。井口はどうなっちゃったの?

まさむね

篤姫 幕末に迷い込んだ現代女性

Sunday, June 8th, 2008

NHK大河ドラマ「篤姫」は大雑把に言えば、薩摩の片田舎に、島津の分家の娘として生まれた女の子がその運命の糸に引かれて、御台所として、幕末の日本を泳ぎ渡る話だ。

それにしても、篤姫の人間力はたいしたものだ。島津斉彬、島津斉興、近衛忠熙、徳川斉昭、阿部正弘、そして徳川家定と次々と登場する男達を、その実直な物言いと、笑顔でコロっと行かせつづける。

まるで、大河ドラマに朝の連ドラの主人公が迷い込んだかのような篤姫が、一体、どこまで驀進するのか?

歴史物の本によると徳川慶喜とは馬があわなかったらしいので、そのあたりはどう描かれるのか楽しみだ。

まさむね

ラストフレンズ 三低男の典型

Saturday, June 7th, 2008

バブルの頃のモテる条件は3高(高学歴、高身長、高収入)だったが、今は3低(低姿勢、低依存、低リスク)というらしい。
「ラストフレンズ」のタケル(瑛太)はまさしくその条件にぴったりのイイ男だ。

常に、相手の事を気遣う姿勢の低さは、同居人?のミチル(長澤まさみ)から「タケル君は誰をも幸せにする才能があるね。」って言われる。
また、昼間はヘアメイクアーティスト(まだ半人前だが)、夜はバーテンダーと働き分ける彼は、ほそぼそながら自立し、自分の道を進もうとしている。精神的にも経済的にも相手を束縛せず同時に、依存しないタイプだ。

そして3つ目。セックスレスの彼は、ある意味、最高に低リスクな男だ。

※低リスクとは実は、公務員的な将来性のリスクが少ないということらしいが、それだと宗佑(錦戸亮)とかぶるのであえて、別解釈しちゃった。

まさむね

平成の平安化を踏まえて、橋下知事に期待

Friday, June 6th, 2008

平成の現代は平安化しているという論評をたびたび見かける。

例えば、井沢元彦氏は、現代の護憲憲法を律令(ともに、建前だけの成文法)に、自衛隊を検非違使(ともに、成文法から逸脱した令外の官)に、それぞれなぞらえてその状況を説明される。
また、大塚ひかり氏は、見かけ重視主義、恋愛至上主義等をさして、平成と平安の共通点を指摘している。

いずれにしても、現代の閉塞感はますますつのっているようにも感じられるが、平安時代も多分、そうだったんだろうな。朝廷の政治は一部の公家(藤原北家)に独占され、出世の見込みを失った、他の氏族(源氏や平氏)は地方に下り、実力を蓄える。地方の治安の惨状をきっかけに徐々に中央政府への不満が醸成、そして爆発。平将門の乱、前九年の役、そして、平家政権を経て、鎌倉幕府誕生にいたるのである。

そんな、1000年前の流れを見ていると、今後の日本を占う上で重要なキーワードが浮かび上がってくる。
日本が変わるには地方の活性化が必要不可欠なのだ。

そこで、橋下さんのように、失敗して元々の人材が、地方でやりたいことをやり、言いたいことをする事が、閉塞的な時代を動かしていくんだろうな。

まさむね

ラストフレンズ 青い鳥、新約聖書、古事記からの飛び出た三人

Thursday, June 5th, 2008

フジテレビ 木曜日10:00からの「ラストフレンズ」が佳境に迫っている。

長澤まさみ(ミチル)、上野樹里(ルカ)、そして瑛太(タケル)が出演しているが、私が個人的に気になっているのが、左記3人の名前がそれぞれ、童話、聖書、神話をぼんやりと想起させることだ。

言うまでも無く、ミチルは、「青い鳥」(メーテルリンク)に出てくる女の子の名前と同じだ。その童話では、幸せを探して、お兄さんのチルチルと様々な冒険をして、最後に自分の家で青い鳥=本当の幸せを見つける。「ラストフレンズ」のミチルは、幸せをさがしてフラフラする弱い女の子だが、最終的に幸せが見つけられるか楽しみだ。

ルカと言えば、キリスト教の聖人。新約聖書のルカ伝の著書として名高い。
ドラマの中のルカは、性同一障害者として他人に言えない悩みを抱えるが、宗教的(精神的)高みに達することは出来るのか。

タケルの名前はあまりにも有名。古事記に出てくる英雄(ヤマトタケル)だ。ただし、彼は父親に疎んじられ、熊襲や蝦夷征伐のために、日本中を放浪し、最後は力尽きて白鳥となったという悲劇的な存在だ。
ドラマの中のタケルは子供の頃に姉から性的悪戯を受け、それがトラウマになってしまった青年だ。自分の悩みを克服できず、最後美しく死んでしまうのか?

最終章を残した段階での勝手な妄想でございました。

まさむね

アフタースクール 勝利する中学時代の純情

Wednesday, June 4th, 2008

内田けんじ監督、大泉洋、佐々木蔵之助、堺雅人出演の「アフタースクール」を見た。

はっきり言って、私の理解力では、1回見ただけだとよくわからないディテールが多かったが、この話がどういう価値観に基づいているのかということはおぼろげながら、解釈することが出来た。

ここでぶつかっているのは、佐々木蔵之助扮するチンピラが体現している実社会的・経済的価値と、大泉洋が体現している学校的価値だ。

話の途中で、小利口なチンピラ(佐々木蔵之助)が中学教師(大泉洋)を「この世間知らず!、早く中学、卒業しろ」と罵倒するが、最終的には、逆に「どこのクラスにもお前みたいな奴はいるよ。つまらんつまらんと言いながら他人のせいにばかりしている。」と反論される。

詳細の展開(この映画での一番の面白いストーリー)は省略するが、結局のところ、この映画は、中学時代的価値である初恋、友情、勤勉、正義といった価値が勝利する映画である。

最近、メディアでは学校で教える事や、教科書に書いてある事には価値が無い的な言説がはびこっているが、俺的は、今後は、個人的なレベルでは、スタンダードな人々の地味な価値観こそ再評価されるべきだと思うし、その意味で、この映画は、評価に値すると思う。

まさむね

後期高齢者医療制度に関して

Tuesday, June 3rd, 2008

後期高齢者医療制度を修正するのか?廃止するか?でまた国会でもめている。

少し前までは、現在の日本の個人資産の3/4は老人層が持っているんだから、いかにその層を相手にビジネスしようかってみんな考えていたんじゃないの?マスコミはいつの間にか、「かわいそうな」老人の味方になっているよね。

また、年金からの天引きが問題だという人もいるけど、俺が思うに、元々、国民年金っていうのは、農業や個人商店等の自営業者の老後のお小遣い制度だったんじゃないの?そういう層は、子供世代にあとを継がせたとしても、老後、同居しながら、ある程度、仕事は続けられるということで、月々6万円位の最低年金をあげればいいじゃないという事だったんじゃないかと思う。
そして、あとを継ぐという事が出来ないサラリーマン層には厚生年金を手当てしたんだよね。

ただ、問題は、この制度が出来た時から、社会状況は大きく変わってしまったということ、その間、大店法、減反政策などで、自営者は本当に苦しくなってしまった。
また、核家族化で、家族の「財布」が世代毎にバラバラになってしまった。さらに、同居している子供・孫世代がいたとしても、彼らは老人世代を養うというよりも、逆にパラサイトとして現実の収入不足を高齢者からの援助で補償している始末だ。

今回の問題は、後期高齢者医療制度という経済的な話だけじゃなくて、日本の社会自体をどのようにしていきたいのかという哲学不在が根本的な問題なんじゃないかな?その哲学(そして、ウソばっかりつく政府への信頼)がないから、みんな不安でしかたないんだよ。

でも、おそらく、この制度はなし崩しに進行し、なしくずしに定着していくんだろうな。絶望的だ。

まさむね

天窓にオバサン 想像を超える不条理

Monday, June 2nd, 2008

押し入れの天袋に、見ず知らずのオバサンが住んでいたという椿事が起きた。

ニュースによると福岡県志免町に無職男性(57)宅の天袋に無職堀川タツ子容疑者(58)が、住み込んでいたらしい。
なんでも、マットレスを持ち込んで数ヶ月間隠れ住んでいた疑いがあるという。

これを受けて、各局のワイドショーでは、お手洗いはどうしたんだろうか?とか風呂に入ったら、タオルが濡れてるからバレちゃうに違いないなどとか、いろいろと想像でコメントしていた。

しかし、現実世界は時として想像の世界をはるか超えることがあるんだね。

だから、この世は面白い。

まさむね