Archive for the ‘テクノロジー’ Category

人は様々なモノを作るが、思うようには作れないという話

Friday, January 30th, 2009

サッカー観戦が中高年の娯楽になりつつあるという。

Jリーグは28日、昨季リーグ戦のスタジアム観戦者について行った調査の結果を発表した。
観戦者の4割以上が40代以上と、中高年が観戦に熱心であることを示す結果が出た。(時事通信)

ということだ。
そのうち相撲のようになってしまうのだろうか。
おそらく、その原因は、サッカー観戦の独特の内輪感にあるのではないだろうか。
一見さんが、観戦に行っても疎外感を感じてしまうのである。
    ◆
しかし、これはどんなジャンルにも言えるのかもしれない。
プロレスだって、アイドルだって、オンラインゲームだって、SNSだってそうだ。

最初、担当者はどうやって人を集めようかと考える。
さらに、人を集め続けようかと考える。
そして、コアユーザーを作ればいいという話になる。
会員制やポイント制とかファンサービースを駆使して、それに成功する。
そうすると連帯感とか、独自の作法とか、常連とかが生れる。
ただ、そうなるとニューカマーにとって敷居が高くなる。
そして、そのジャンルが停滞する。

というサイクルはある程度普遍的なように思えるのだ。
だから、長期的戦略を立てるならば逆にコアユーザーを作らないというのが正しいという事も言える。
    ◆
実は、それに成功したのが2ちゃんねるなのである。
言うまでもなく、2ちゃんねるのアーキテクチャ上の特性は、最大1000レスでスレッドが終わること、最も最近書き込みがあったスレッドが板の一番上に表示されること、名前を記入しなくていいこと等である。
すなわち、常に、新しい状態であるように、常連が居つけなくなるように、設計されているという事なのである。
しかし、おそらく、西村ひろゆき氏は、最初、常連排除目的のためにこのような設計にしたわけではない。
特に、1000レスのdat落ちに関しては、運営経費上の処置だったと思う。

僕は、一度、2ちゃんねるが出来てから、2年目位の時に、ひろゆき氏に会う機会があった。その時、2ちゃんねるが他のサイトとは違って成功した理由を訊いたことがあるが、彼は言った。

「雪の玉ってありますよね。雪の坂に小さな石を投げると、転がりながら、その石にどんどん雪がついていって、段々大きくなる、あの雪玉です。
僕は、ただ、最初に石を投げただけで、それと同じように2ちゃんねるは、勝手に大きくなって行ったんですよ。」

ようするに、自分の意図とは別に出来上がっていったというのだ。
そのとき、僕には彼が何らかの秘密を隠しているようには思えなかった。
2ちゃんねるはひろゆき氏の狙い(予想)をはるかに超えて大きな存在になっていったのである。
おそらく、その時点でひろゆき氏にとって、2ちゃんねるの成功(肥大化)というものは、偶然と運以外の何物でもなかったのだと思う。

それは、一人一人が個人が責任を持って発言出来ないという日本の風土に生れた声にならない声を、匿名性+流動性を保証するようなアーキテクチャが、偶然にも拾い上げたと言う事なのだろう。
2ちゃんねるは、20世紀から21世紀初頭の日本という特別な舞台だからこそ大きくなったのだ。
マルクスは『ルイ・ボナパルトのブリュメールの18日』で「人々は歴史を作る。だが、思うようには作れない」という言葉を思い出した。
インターネットの世界でも、時として「人は、アーキテクチャを作るが、それが思った以上の化け物になることがある」のである。

しかし、一方で良識の世界ではそんな2ちゃんねるに対して、不快に思う人々も出てくる。それはある意味、当然だ。
その結果、2ちゃんねるを運営するひろゆき氏に対して、名誉毀損的書き込みがあったとして多くの訴訟が起こされた。
書いた本人は匿名だからわからない、だから訴訟の先は、その書き込みを放置したということで、ひろゆき氏に向いてしまったのだ。

しかし、彼はそれらの訴訟のほとんどを無視している。
それゆえに、まだ決着はついていない。
おそらく、普通の運営者だったら、ましてや会社で運営していれば、訴訟を終結させ、今後の訴訟を回避するために、アーキテクチャを変え、健全化を目指すであろうが、彼はそれをしない。
良くも悪くも、彼のその不良性によって、このサイトは生きつづけているのだ。
    ◆
さて、今年に入って2ちゃんねるで一番活発な板の一つ「ニュース速報+」で、一番スレが続いたのは以下の記事だった。

【マスコミ】毎日新聞の熊本支局次長、深夜に24歳女性の部屋に侵入し下着ドロ★

おそらく、テレビや新聞だけ見ている良識的な人には、ほとんど目に触れなかったであろうこの記事に対して、数日間で、延べにしても2万7000件(27スレ)もの罵倒が浴びせられたのである。
ちなみに昨年は、【訃報】 筑紫哲也さん、肺ガンのため死去 73歳 「NEWS23」元キャスター★という記事が57スレまで延びた。
テレビでは、良識的な面々が口々に追悼の言葉を述べている間に、ここでは、5万7000ものメシウマ~という「慶び」の声が寄せられていたのだ。

これを、ネットの落書、取るに足りない、不謹慎、と良識的な人は、一蹴するのだろう。
しかし、今までだったら、個人的、散発的にバラバラに生じていた人々の生の声や不満が集合する場所が出来たという現実はもう戻らない。
インターネットの普及に加えて、昨年来の不況は、マスコミを直撃し、彼等は今までのような特権的な場所には居られなくなってきたようだ。
今後、どうなっていくのであろうか。
    ◆
サッカーは中高年向けの娯楽だという話から、いつの間にか、関係ない話になってしまった。
すみません。

まさむね

ヤフー!知恵袋のレベルが高すぎる件について 

Tuesday, December 9th, 2008

エントリータイトルはホッテントリメーカーで作成!

OKウェブを追いかけていたヤフー知恵袋だけど、どちらも長く続いているよねMIXIへの追撃は出来なかったけど会員数の多さがヤフー!の強みだよなあ。

ブログ読んでいて 貿易収支と経常収支の違いが分からず検索したら
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1217015057
に、辿り着いた。

このベストアンサー書いている人は
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_profile.php?writer=alphastuff1013
サイトの論文もすごいね

で、この人も質問している
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1020622695
もちろん、別の人があっというまにサクッと回答。

先のベストアンサーの人は
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1419151859
な質問している。

そのひといわく

以前理財局で働いているときに課長から経済モデルを学者にやらせたら予測できなかった

と言われたのを思い出しました。精神医学がわからないから辞めなさなと同じ、我々はそれでも前進しなければならないのです。

ネットでも何でも、人の営みである以上、高尚もあり下品もありですげーナー

ただ、Q&Aが集まっていて役に立つんだけど GOO知恵袋とか、看板書き換えたOEM版が検索した時に全部同じようにでてくるから使いずらいんだよね。

こういった、CGM系のサイトの栄枯盛衰も激しいなあって雑感。
掲示板という切り口よりQ&Aサイトがはやりだけど
昔は「コミュニティ」のGALAなんて自画自賛で上場していても、ブログブームやQ&Aサイトブームにはコミットできなかったね
いまはオンラインゲームやってるのか・・・・・

ちょっと支離滅裂エントリー

googleの出会い系MLM 「orkut」

Sunday, February 15th, 2004

a06e487a.jpg知人よりお誘いいただき(敬語じゃん)、今話題の?グーグルが始めたソーシャルネットワーキングの「orkut」に加入してみた。

これ、仕組みがうまっくって、他人を誘ちゃうんですよ。ほんとマルチ並っすよ。自己啓発にはまった知人からは旨くはぐらかした上に、逆にビジネスに結びつけたオイラもヤラレたっす。まあ、金銭的な害はないし人脈は作れるかもしれないので存在自体はヤバクは無いと思うけどね。

詳細はこことかここで紹介されています。ソーシャルネットワークっていうジャンルのサービスだそうです。

参加するのに、既に加入している人の招待がいる時点で、加入へのレア感とあおって加入への動機付けを行っている。例えば誰でも利用できるにすると入会時の個人情報を求められる時点で躊躇するだろう、招待がやっと来たという状況を作り出し、紹介者のプロフィールを入会時に最初に提示することで、そのバリヤをその自然な演出で取りのぞいている。(うますぎる!)
紹介限定という加入者増へのハンディもその後の自分を取り巻くネットワークが人数で提示されるのでなんとなく自分もまけじと紹介メールをだしてしまう演出で旨くハンディを乗り越え、加入者増へ結び付けている
個人の評価も他人の投票で加点され表示されるのもそれに勢いを付けさせる

当然この手のサービスも外部への利用者増という拡大化とサービス内部の活性化が必要な訳で上記の紹介を促す自然な動機付け等が、自己啓発セミナーやMLM並みに計算されている。
知人の知り合いっていう信頼の裏付けをかもし出す点でもよくできた構造になってる。他にも細かい点で気の効いた機能満載でよく出来たサービスです。

実は私も数人紹介したのですが、誰も全然加入してくれないのですよ。(-ω-;)。他の既に加入した方のブログ読むと個人のネットワークの大小と評価で凹んだりとかかれてましたが、それ以前の問題。なんか社会的に独りぼっちの自分って感じです。(T_T)でも、どうも紹介メールが届かないときがあるみたいです。

おいら他の方のブログ読んで羨ましく思ってたので、招待メールは[キたーッ!!]って感じだったけど、世の中的にはキャズム(ブレイクしなかった商品やサービス)の溝でもがいている存在ないかもしれません。

とまあ、ウケそうな用語ちりばめて紹介してみました。とりあえず。体験しないで評論したくはないからね。

ところざわ

イリジウム電話と、冒険三題

Friday, March 17th, 2000

衛星を使って全世界をにする、携帯電話イリジウムがついにサービスを止めるらしいけど、まあ、利用者は一部の人達だったから困る人も少ないとおもうけど、その一部だったのは、まず、メジャーなとこで電波少年の人達。スワンの旅でもつかわれていたね。それから、ページャー(ポケベル)もあったか。
まあ、この辺は良いとして、一番困っているのは冒険家じゃないかな、イリジウムがスポンサーしていた南極単独歩行は、まあ、これ冒険??ってかんじだったね、天候状況くらいならまだしも、救援物資の投下ポイントやら、スポンサーのとの交渉まで冒険途中にできちゃうんだモンなあ。全然、単独じゃねえよ、まあ、川口探検隊と程度の差くらいしかないでしょう。
そういえば、時々テレビで放送しているグレートジャーニーって番組。南米最南端から、アフリカ最南端まで人類の発祥時の拡散経路を逆行して踏破し冒険するって番組、よく見ると私の理解じゃ歩いているのは冒険的に絵になる地域だけでしかも、ヘリやら船やらなんでも有りで、時々日本に戻ってきてOKっていう、ただの観光旅行とどう違うのか理解できない番組だけど、番組名がジャーニーで冒険じゃないから、ようするに世界の車窓と同列なんですね。
そういえば、アフリカで動物と仲良く暮らす白人少女の番組もやっているけど、現地の子供ならだれでも動物と仲良く暮らしているじゃないかな、まあ、白人少女っていうとこが番組の肝なんだろうけど。ムツゴロウみたいなもんだね。もうちょっと女の子が成長してもあのターザン見たいなカッコさせているのかなあ、ちょっと楽しみ・・・・へへ

お勧めページのコーナーみたいになってしまったけど
イリジウム
http:// www.iridium.co.jp/(もう無くなっちゃっています)

お勧めカドミウム
http:// www.cadmium-co-jp.com/ frame1.htmイリジウムに対抗して轟次郎を応援しているので要チェックです
http:// www.nasu-net.or.jp/ ~takashio/ todorokinext.htm

ところざわ