プロレスラーがバラエティに出ない事、それ自体は
確かに淋しい事。でもなんかのついでに出てもらってもそれはそれで、他のジャンルと比べられているような感じがしてよろしくない。
いつか、筋肉番付に全日本の川田が出ていて、かなり期待していたのでに全くダメでした。大きな俵みたいなのを投げるヤツとか。
プロレスというジャンルがいかにイメージに依存しているのかがわかります。その昔、ジャイアント馬場が医者に「運動不足ですね。」と言われたという笑い話がありましたが、自分が癌なのも知らずに戦っていたというオチは、いろんな事を考えさせられます。
ところで、今年のお正月は松坂ばかり出ていましたね。
当たり前の事ですが、彼はユニフォームを脱げば普通の19才なわけですから、あまり期待しちゃいけないのですが、何のハプニングもなく、彼が何もしゃべれないという事のみを表現する結果となりました。平和です。
一方、1・4の東京ドームでの小川VS橋本のタッグ戦。
混沌のうちに橋本優勢の結末。4月の再戦の予告編のようなものでしたね。小川の元気の無さが気になりました。あれで観客は満足したのでしょうか。
まぁ、満足したかどうかが気になるという事自体が
反スポーツ的なのですが、スポーツじゃないんだからしかたないか。
Archive for the ‘相撲/プロレス/格闘技’ Category
プロレスは今年もプロレス
Thursday, January 6th, 2000お正月のテレビ
Tuesday, January 4th, 2000あんまりテレビ見なかったんだけど
一昔に比べてプロレスラーがお正月特番に
出ること少なくなったね
いくらマイクパフォーマンスが
主流になっても、プロレスの文脈が通じるリング以外じゃ
お笑いの人に比べれば喋れないもんなあ
体使う番組も跳び箱とか
技術的に本格的なの増えちゃうと
入り込めないもんね
深夜K-1みたけど、体大きいとみごたえあるね
編集してあるんでなんともいえないけど
短時間で一試合が終わるのもいいです
ところざわ
K-1
Friday, December 24th, 1999プロレスは我々というか
子供時代や学生時代に黄金期でしたらね対立する二つの軸が存在するというのは盛り上がる為のセオリーなのかも知れませんね
K-1は盛り上がっているし認知度も高いけど寄りから門外漢まで認知しているわけじゃありませんからね。
ただ、2軸が存在しなくなって、はじけてからは各々の団体や軸よりはKー1の方がよりメジャーなのかもしれません。
式典や賞関係も、逆に世間の風向きを見て
流れにのっかることで、自分達もその威光を高めようとしますからね。
そい売った意味ではプロレスよりはK-1 なのかもしれませんね
ボクシングも最近はやっていませんもん
ところざわ
石井館長の思い出
Friday, December 24th, 1999K1がはじまる前にたまたま石井館長と食事を
する機会があった。彼を含めて3人での会食
だったが、彼はその時、ラーメン屋でやたらに、
料理を注文し、10品位、テーブルに並べて
そして当然のように残した。
その豪快さ(非日常性)に触れたとき、
あぁ成功する人ってこういう人なんだろうな
と思った。彼はその時、格闘技もプロレス
のように見世物(ショー)として成立する
はずであり、そのためには最初の10分間
くらいはナァナァでやって、その後、10分経過
のアナウンスを合図に真剣勝負をすれば
いいのではないかと、語っていた。
今、K1を前にして僕はその言葉がずっと頭
から離れない。だから、K1を見るときのポイント
はその合図がどのタイミングなのか。いつ、戦い
のモードが変わったのかという事を見抜く事
になってしまった。
まぁと言ってもテレビでしか、しかも偶然で
しか見ないんだけどね。
突然の話だが、田無に引っ越す事になった。
今月の28日である。
GAGAへ行くため、やって来た恵比寿には、
6年位いたが、ここで一度、引きこもることに
なり、少しは残念であり、少しはほっとして
いる。本も大量に処分しようと思っている。
プロレス関連の本はすべてヴァリスに譲ろうと
思う。僕にとって、今年はプロレス最終年に
しようと思う。
さて、本棚を整理していて、思ったことは、
自分がいかに偏った本の趣味をしているかと
いうこと。そして一方、確実に流行に影響され
ているということだった。
主な著者はこんなところだった。
柄谷行人、蓮実重彦、三浦雅士、井沢元彦
網野善彦、赤坂憲雄、司馬遼太郎、宮台真司
橋本治、岡田斗志夫
まさむね
ちょっとドキドキしますね
Monday, December 13th, 1999いまのとこ、動いているみたいですね
なんか、旅行の前日のような、ドキドキ
胸の高鳴るかんじがします
昨日の深夜、女子プロレスを
ちらっと見ました。
昔は、サーベルとか栓抜きとかフウツの凶器だったけど
いまは、スタンガンなんですね。
でも、サーベルも柄の方しか使わなかったように
スタンガンも足にしか使わないんですね
スタンガンのレスラー、ちょっと綺麗でしたね
ところざわ
スタンガンそのものが嫌だ。
Monday, December 13th, 1999その昔、国際プロレスに、ジ・エンフォーサーというレスラーが来襲(なつかしい響き)したことがあって、実は、そのレスラーの武器がスタンガンならぬ、電流棒だったといいます。
でも、その電流というものが観客に伝わりにくくて、相手をした日本人レスラー(阿修羅原とか)は、かなり大袈裟にしびれる仕草をしていたというのが伝説になっております。(確か、村松友視もこのジ・エンフォーサーについてレスラーらしいレスラーとして書いています。)
プロレスというジャンルは、観客に「痛み」を伝えるのが大事なわけで、それは本当にレスラーが「痛い」ということとは、本質的には別なことなわけです。極論すれば、観客が「痛い」だろうと想像出来れば、それでいいということになります。
そういう意味で、僕が大仁田のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで、最も評価する仕掛けは、電流です。この目に見えない「痛み」が、有刺鉄線や爆発(消防庁かどっかの定義ではあの火薬の量だと「花火」扱いらしいけど)よりもより、「嫌」なギミックですな。
ところで、この「嫌」というのは僕は時代のキーワードですが(断定)、これをいかに商品化するかというのが、来年あたりのゲーム業界の一大テーマになることでしょう。
ゲーム業界といえば、このところ、いたるところで耳にするのが困った時の「オオカワ会長の自己資産」頼みです。はたして、このゲーム業界を席巻する「オオカワ会長の自己資産」という怪物。「NASAの科学力」、「中国四千年の蓄積」、「馬場さんの懐の深さ」と並んで、よくわからないが、なんとかしてくれる救世主の一つとしてどこまで成長していくことでしょうか。
まさむね
田上VS小橋
Tuesday, July 4th, 1995全日本武道館大会のセミファイナルの田上VS小橋はこれは見物だ。チャンピオンカーニバルでの開幕戦の熱戦は、これはいつもの全日本の様式的な美とはかけ離れたどちらかというとアドリブに満ち溢れたクリエイティブな戦いだった。
だから、僕は次回も期待するのだ。田上のエプロンからのノド輪落しもそんな流れから出てきたのである。
さて、2週間位前の週刊プロレスに田上のインタビューが載っていて笑ってしまった。彼は、自分がいま、プロレス雑誌の取材を受けているなどという意識がないのではないかと思われるような気軽さで話をしているからだ。子供の運動会で、隣のオヤジがリレーで転んだ話をするなど、これは、侮れない。田上のオリジナリティが見れたインタビューとして記憶に残すべきである。
まさむね
7/1全日本茅ヶ崎大会
Sunday, July 2nd, 1995久しぶりに全日本プロレスの地方興行を観てきました。7/1茅ヶ崎青果市場での
試合です。リラックスした雰囲気の中にそれでもいろんなレスラーの思惑なんかも
かいま見られて、ちょっとドキドキしました。
地方会場の良さは、土着の人達の素朴な驚きに触れる事が出来る事です。でも、茅ヶ崎
は東京に近いので、結構後楽園のノリに近いのかも知れませんが、それでも青果市場と
いう場所の「場末さ」も手伝ってなかなかいい感じでした。
ラッシャー木村のマイクパフォーマンスもちゃんと青果市場という事を踏まえたサクラ
ンボネタだったのが嬉しかった。試合始まる前に事務所の2階が選手達の着替える場所
になっていて次々といろんな選手が窓から顔を出すのには笑ってしまいました。
そんな中、試合では馬場組VS悪役商会の試合が30分では決着が着かず、5分間の
延長をしたり、その中でも特に馬場さんのペーソス溢れる意味不明なギャグ的一挙手
一投足に僕は、彼の持つ類希な「見られるものとしてのセンス」を感じ、堪能して
しまいました。
そのほかの選手の近況としては、菊池が第2試合に登場、その扱いの屈辱を今は貯めて
いるんだなぁ的な暗いファイトがよかった。小橋のいきなり出来上がっているイタコ的
な過剰性や、田上の未だに後ろ受身の出来ない愚鈍な肉体、秋山や小川の目だたないが
ソツのない出来上がった動きに感動しました。
そして、本田多聞がどうやら己の個性を完全に自覚し始めた事。体がまだ出来ていない
という変なリアリティがあって、僕はあの白くて普通の肉体が好きです。そして、抑圧
された顔形と髪型に、今までに全日本にない個性を感じます。欲を言えば、折角アマレス
をやっていたんだから、そんなレスリングムーブ((c)斎藤文彦)も魅せて欲しいです。
というわけで、楽しかった全日本プロレス茅ヶ崎大会でした。今週号の週刊ファイト
で読みましたが、なかなか売上が落ち込んでいて大変みたいですが、ベイダーが入る
までがんばって欲しい所です。
まさむね
別冊宝島プロレス本の危機
Sunday, June 25th, 1995別冊宝島のプロレスが季刊になるという企画の相談を受けました。編集の担当はSHOW(大谷)さんという格通なんかにも書いている大変優秀なフリーの編集者です。
(そういえば、紙プロの山口さんもSHOWさんの事を面白い人だと言っていた。)
この人は一説によるとターザン山本のゴーストライターをやっているとも言われている
人で、業界どっぷりという感じの方です。だから、特に好きな団体やレスラーがいる
わけではなくて、とにかくグレーシーとかK1とか、新しい物を追っている人です。
ところが、ここからがちょっと悩める所なんですが、従来、宝島のスタンスというのは、
業界(プロレス村)の外から、プロレスというものを眺めていたんですよね。だから、
例えば、前田日明を怒らせたり、全日本に出入り禁止になったりしても、結構、10万部
とか売れていたんですよね。
(ちなみに前田を怒らせたのは例の接骨院の明かな前田八百長発言、フルコン山田氏との
女子トイレ壁ぶち抜き事件等。で、全日本から出入り禁止になったのは、細かい話です
けど、三沢のジャンピングキックを「欽ちゃんキック」と表したライターがいたためだ
と言われています。)
ところが、今回、宝島が進もうとしているのは業界内の立場からのプロレス誌をもう一誌
増やそうと言う発想です。ようするに、今までの実績の上に、プロレスジャングルみたい
なものを作ろうということなんですね。なにせ、季刊と言えども定期刊行物にしようと
するならば、プロレス村の掟を守らなけりゃ、飯が食えないという事ですね。
だから、僕のようなプロレスは好きだけどプロレス業界はちょっとね。というスタンス
でプロレスについて書いているいわゆる外野のライターにとっては、これは、あんまり
嬉しくないことになってしまいます。あくまで観客からの視線で物を書く方が楽しいで
すからね。
それに、本の売行きという事を考えても、今までの危ない路線の方が独自な方向性が
あってよかったのにと思ったりもします。ということで、僕も協力したもんだかどうだ
かちょっと迷っている今日この頃です。(サラリーマンとしても忙しいし..)
まさむね