スタンガンそのものが嫌だ。

その昔、国際プロレスに、ジ・エンフォーサーというレスラーが来襲(なつかしい響き)したことがあって、実は、そのレスラーの武器がスタンガンならぬ、電流棒だったといいます。
でも、その電流というものが観客に伝わりにくくて、相手をした日本人レスラー(阿修羅原とか)は、かなり大袈裟にしびれる仕草をしていたというのが伝説になっております。(確か、村松友視もこのジ・エンフォーサーについてレスラーらしいレスラーとして書いています。)

プロレスというジャンルは、観客に「痛み」を伝えるのが大事なわけで、それは本当にレスラーが「痛い」ということとは、本質的には別なことなわけです。極論すれば、観客が「痛い」だろうと想像出来れば、それでいいということになります。

そういう意味で、僕が大仁田のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで、最も評価する仕掛けは、電流です。この目に見えない「痛み」が、有刺鉄線や爆発(消防庁かどっかの定義ではあの火薬の量だと「花火」扱いらしいけど)よりもより、「嫌」なギミックですな。

ところで、この「嫌」というのは僕は時代のキーワードですが(断定)、これをいかに商品化するかというのが、来年あたりのゲーム業界の一大テーマになることでしょう。

ゲーム業界といえば、このところ、いたるところで耳にするのが困った時の「オオカワ会長の自己資産」頼みです。はたして、このゲーム業界を席巻する「オオカワ会長の自己資産」という怪物。「NASAの科学力」、「中国四千年の蓄積」、「馬場さんの懐の深さ」と並んで、よくわからないが、なんとかしてくれる救世主の一つとしてどこまで成長していくことでしょうか。

まさむね

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