Archive for the ‘政治’ Category

中国人は真実を語れないのか

Saturday, April 19th, 2008

オリンピックの聖火に対する各国での妨害のニュースが連日流されている。
中国共産党のチベット人への弾圧に関しての真実が、中国国内で報道されていないために中国人はその横暴に気づいていないのだという視点もあるようだがどうだろうか。

TVのインタビューでは、横浜中華街の店員、サンフランシスコのチャイナタウンに住む中国人も口を揃えて「チベットの状況は正しく報道されていない。一部の暴徒が起こした騒ぎだから無視すればいい」などと言っているの見るにつけ、いくら情報があっても、自分にとって都合のよいものばかり受容していては真実は見えない。いわゆるバカの壁(養老猛)にはばまれているんだろうか。

また、別の見方をすれば、中国国内の親族に迷惑がかからないように共産党の公式見解をなぞっているのかもしれない。

いずれにしても、この問題はしばらく時間がかかりそうだ。

まさむね

チベットはもともと独立国だ

Tuesday, April 15th, 2008

チベット問題を云々するのは中国への内政干渉なのだろうか。
中国の主張によると元の時代からチベットは中国(シナ)の領土とのことだが、その「元」だって、モンゴルの征服王朝じゃなかったの?
その後、チベットはシナ(元、明、清)に対して、独立といえば、独立、冊封体制下と言えば、冊封体制下、領土内と言えば、領土内という曖昧な状態をダラダラ繰り返したんだよね。
例えば、明時代に発表された「大明一統志」によるとチベットは完全に明とは別(平凡社の「世界歴史辞典」より)とされている。
でも、そんな状況の中、シナの王朝は、権力の源泉である「徳」をチベットの聖人からの承認で得るという精神的な結びつきがあった。ようするに相互信頼と尊敬があったんだと思う。

以下、「チベット」多田等観(岩波新書)からの引用です。


ツァムカパは国の内外より厚く敬仰せられ、明の太帝はたびたび使を派して来朝を請うたが、辞して赴かず、弟子のジャムチェンチュウゼを代理としてシナに派遣した。太帝と仁帝はラマ教に深く帰依し、西蔵大蔵経カンギュール部の上梓を行わしめた。世に永楽版大蔵経と称しているのはこれである。

五世ラマは1652年清朝に迎えられて、北京城に入り、国師としての禮遇を受けた。この時、北京に西黄寺を建立し、世祖から西天大善自在仏という尊称を贈られた。

パンチェンラマ・パルテンエシェは乾隆帝70歳の賀宴に招かれて、北京を訪問した。乾隆帝はこれに先立って熱河に避暑山荘と名づける離宮を造営し、壮大な八大ラマ廟を建立して大いにラマ教に庇護を加えた。
~(後略)

現状、中国政府はダライラマ14世を罪人として扱っているが、そこをまず改めないと問題は解決しないんじゃないの?

まさむね

日銀総裁、本当に大変な仕事なの

Sunday, April 13th, 2008

日銀の副総裁が決まらないと言って、大騒ぎしている。
なんとしても政権交代したい民主党の策略とのことだ。

それにしても、日銀の副総裁というのはそんな、重要な仕事なのだろうか。

あえて言わせてもらえれば、実は、日銀総裁、プロ野球の監督、クラシックの指揮者等は誰でも出来るのはないか?
(勿論、ある程度の知識は必要だが...)
指揮者で言えば、アシモ君でも出来るらしいし、トリノオリンピックのオーケストラも指揮者の手パクだったんでしょ。

日銀新総裁の白川さんの初仕事のG7中央銀行総裁会議前の記者会見で「日本のバブル崩壊後続いた金融危機に対処したノウハウと経験をもとにサブプライム問題の対応の議論に貢献したい」的な意気込みを語ったが、アメリカFRB会長に「日本の状況は参考にならない。アメリカが10年間も金融危機に気づかないことはないからだ」とケンもホロロだった。笑える。

まさむね

党首討論で久々に見たリアル高笑い

Wednesday, April 9th, 2008

久々にドラマではない現実世界で高笑いというのを見た。

笑いの主は国会の党首討論における小沢一郎だ。福田康夫が「かわいそうな位ですよ。」と懇願しているのを一瞥しての高笑いだ。
ヒール大物政治家の面目躍如と言ったところか。

しかし、そもそも、ヒールがその象徴として見せる高笑いはいつから始まったのだろうか?

例えば、古事記では、号泣し、そして怒りの感情を露わにするスサノウはアマテラスとの対比で完全にヒールだ。(高天原を追放された後は、そうでもなくなるが...)また、源氏物語でも、ヒール役の弘徽殿女御は、常に怒り、嫉妬、蔑みの感情を隠さない。

相手に対して、不快となるであろう感情を隠さないというのが古来からの日本におけるヒールの所作なのかもしれない。

今後、研究/考察してみるつもりだ。

まさむね

田中康夫 森喜朗 鳩山兄弟

Tuesday, November 7th, 2000

その県知事就任の挨拶回りの時に、彼の名刺を折り曲げた局長に対して、「局長の発言もお互いに長野県を愛すればこその、真摯な気持ちの表れ。ともに県政をはぐくみたい気持ちがある」と述べ、相手の反論を完璧に封じ込めた上で、プライドをズタズタにして、しかも己の人間の大きさをアピールした田中康夫の嫌味は、彼が今までに書いたどんな小説よりも、エンターテインメントとして、上等だ。
一方、内閣支持率が15%になってしまったにもかかわらず、相変わらずラグビーや大学野球観戦などを続け、「こんなときにいかがなものか。」と政府内からもたしなめられる森総理の馬鹿殿ブリもそれに全くヒケをとらない。次にどんな地雷を踏んでくれるのかが楽しみだ。
それに対して、森首相にはどんどん地雷は踏んでもらっても、辞められては困ってしまう民主党の鳩山氏はその髪の毛の「決まらなさ具合」くらいしか見せ所が無い。全く弱いキャラクタだ。
このあたりで弟・邦夫との妻の貶しあいでも復活させたらどうだろうか。

まさむね

政局

Thursday, April 6th, 2000

かねがね、やることなすこと、小渕は脳死状態に違いないと思っていたら、本当に脳梗塞になってしまい、いきなり小渕の気配りだとか人の良さだとかがクローズアップされてきて、病人はやっぱり強いなと感心させられた。
後を継いだ森はとりあえず、大臣とかは全く変えず、失敗しても他人のセイにする体勢はとりあえず出来たようだ。
死んでくれれば弔い合戦とかなんとか大平の時みたいにどさくさまいれで自民党が勝ち、そのまま首相の座に居座るんだろうな。
それにしても貧乏クジをひいたのは小沢だ。政治は結果論だとは言え、自由党は半分になっちゃうし、小渕を追いつめたみたいになっちゃうし。(大物)政治家としての命も、もう終わりだろう。

まさむね

越智金融相の口走り雑感

Friday, February 25th, 2000

朝、テレビをつけてみると、金融相の越智という男が、どっかの内輪の講演会(実質的には献金名目でワイロを渡すためのパーティ)で、「銀行を救うためには60兆でも都合つけますよ。」みたいなその場だけで通用するような暴言を口走り、そのテープをこれまた胡散臭いルートで入手した民主党の若手議員に公表され、いきなり窮地に立たされたと思いきや、「あれはヨイショだ」と、身もフタもない真実を人当たりの良さそうな善人口調で言うもんだから、我々テレビの前の無責任衆を多いに憤慨させ、これがまた水戸黄門真っ青な見世物となっているではありませんか。
多分、これからも、こういった口走りは「こんな事言っちゃまた怒られるかもしれませんが…」等というような接頭語を伴った内輪ギャグとして成立するんだろうな。と同時にそういったセリフを言うときって気持ちいいんだろうな。そういう個人的な気持ちよさの前では政治倫理なんてギャグにしかならないんだろうな。
全部、想像だけど。

まさむね

吉野川の住民投票

Tuesday, January 25th, 2000

事の是非はともかく、テレビに出まくっていた建設省の大臣、強烈でしたね。抗議の電話も来てたらしいけど、一方的に喋りまくって、まあ、普通の人なら誰でも反感を覚えるような態度でした。
なんで、短絡的な人が当選しちゃうのかな?普通ならテレビにも写っているし、好感をもたれようとするだろうにね。逆効果なのわからないのかな??
以前、深夜の討論番組で原子力推進派の学者?が出演していたのですが、紳士的で、穏やかで、好感度良い感じで意見を述べていたのですが、反対派の意見の急所をドンドン突いてきて、悪魔がこの世に存在するなら、この人だと思いました。

そいうえば、立花隆のHPって全然更新していないんです
よね。インターネット、利用するなら少しは更新して還元しろよって感じですね。
でも、そのページで以前相撲の八百長を訴えた元大鳴戸親方と後援者が同じ病院、同じ死因で同じ日に死んでいて疑問を述べていたけど、遺伝子や宇宙なんて他のライターでも調べられるんだから、タチバナ、おまえ、それだけいうなら自分で八百長相撲調べろよって感じですよね。
遺伝子や宇宙じゃ刺客はこないけど、相撲はヤバそうですからね。角栄本で命賭けたから、その後はヒヨっちゃったのかなあ

ところざわ

中山はストレートでいい。

Tuesday, January 25th, 2000

その昔、エイズ問題で帝京大の安部教授が登場した時、そのあまりの憎たらしさに、これでプロレスも終わりだと思ったものでした。
ようするに、現実世界で本物のヒールが出てきてしまうと、プロレス的ヒールなんて、物凄くチャチに見えてしまうんですよね。
今回の中山建設大臣は、安部教授には遠く及ばないにしろ、天然ヒールの素質は十分ですね。あの無自覚さがいい。
小沢一郎みたいにカメラに顔が映ると一瞬遅れて、作り笑顔をするから、その落差がとてつもなく不気味にテレビが捕らえ、お子様や主婦層を無条件に不安にさせるという、さらに奥の深い天然ヒールもいるけど、中山みたいなのはストレートでいい。
勿論、僕は見世物としての中山について言っているのであって、発言内容は聞いてないからわかりません。

でも環境問題とか、原発とかいう話になるとどうして、左寄りの人は必ず、開発反対ってなって、右寄りの人は賛成になるんだろう。昔から不思議でした。左寄りだけど、原発支持みたいな人いないのかな。そういう人が個性のある人といういうんじゃないかと思ったりします。まぁどうでもいい話題でした。

まさむね。

ノック辞任?

Tuesday, December 21st, 1999

今日の朝のニュースはノック辞任と桶川の女子大生
殺人事件の2つだった。
2つの事件に共通しているのは、それを報道する
人々がきわめて建前的な対応を強いられるニュース
ではないかということである。

まずノック。誰が考えても、彼が仕出かした事と
彼が負わなくてはならない事のバランスが悪い。

インタビューに見る大阪府民や府議会議員の発言
を見ていても、怒っているというよりも嫌気が
さしているという感じだ。でも、ここでまぁその
くらいいいじゃないかという事は誰もいえない。

ノックの自宅や公邸からダンボール50箱分の
証拠品(調査品)が持ち出されたというが、ノック
が車の中でわいせつ行為をしたことを調べるため
になんでそんなに大量の書類等が持ち出されなけれ
ばならないのか。税金の無駄使いもいいところだ。
はたしてそのダンボールの中身に女性の下着とか
諸道具類などが入っているのであろうか。

さて、一方、桶川の女子大生殺人事件。殺人容疑
で逮捕されたのは、ストーカーの兄(弟?)の経営
していた風俗店の関係者だ。(ストーカー本人も
店を何件かやっていたらしい)
誰しもが思うがしかし、誰も口にしない疑問は、
なんで女子大生が風俗店の店長と「お付き合い」が
あったのという点だ。

結局、これらの事件はマスコミの奥歯にもののはさ
まった報道によって、逆に想像を掻き立てるもの
になっているという点において共通点がある。

精神分析の岸田秀や経済人類学者の栗本慎一郎によると、ポルノの禁止は、性欲の減退を阻止するための苦肉の政策ということであるが、それと同様に、報道の規制は、よりビビットな想像をさせるための手段に思えてくる。

そういえば、先日来、話題になっている音羽の幼児殺人事件にしても、肝心な殺された娘の母親の性格とかが報道されないため、逆にその女は我々のなかで、よく居るタイプの法律とは無関係な嫌な奴という像が出来てしまい、よくわからないのに、山田みつ子に同情してしまう人を大量発生させてしまった。
(僕も同情した一人だけど)

だれか、こういう状況をテレビでうまいこと説明してほしい。

まさむね