輪違い紋 -多元的な世界の調和を表す哲学的な紋-

二個以上の輪が鎖のように繋がった紋。

長谷寺の寺紋が二つ輪違い。
二つの輪は、曼荼羅の金剛界、胎蔵界を表し、その二つの世界が調和していることを表すといわれている。
ようするに、一つの輪は一つの世界を表し、それらが絡み合うことによって、多元的な宇宙の調和を表している。

使用している有名人は以下。

高師直。生年不詳 – 1351年3月24日、鎌倉時代後期から南北朝時代の武将。
高氏は、足利氏の執事職を代々つとめた。本姓は高階氏。
足利尊氏の側近として討幕戦争に参加。分捕切捨の法を初めて採用した。
尊氏が征夷大将軍に任じられ室町幕府を開くと絶大な勢力を振るった。京都国立博物館所蔵の『騎馬武者像』(画像)は近年の高師直の像とされる。家紋は寄り懸かり輪違い。


脇坂安治。1554年 – 1626年9月26日、武将・大名。
脇坂氏は近江東浅井郡脇坂野に居住し、その土地の名から脇坂と称した。
秀吉の家臣として活躍。賤ヶ岳の七本槍の一人で、七本槍の中では最年長の武将である。
淡路洲本藩主。のち伊予大洲藩初代藩主。龍野藩脇坂家初代。
家紋は輪違い。画像は青原寺の脇坂家墓所にて撮影。


中山晋平。1887年3月22日 – 1952年12月30日、作曲家。
長野県下高井郡新野村(現・中野市)出身。
多くの傑作といわれる童謡・流行歌・新民謡などを残した。
代表童謡『シャボン玉』 『てるてる坊主』 『証城寺の狸囃子』 など。
代表歌謡曲『東京音頭』 『波浮の港』 など。

まさむね



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