田舎へ泊まろう ダンカンと少年に感動

今日の「田舎に泊まろう」はよかったな。
宿泊人はダンカンだ。
場所は本州、北の最果ての地、青森の漁村である。

いつもながら車も人も居ない道路を一人歩いていくダンカン。
街の子供達は、遠目で彼をみてはしゃいでいる。
その中で一人だけ、ダンカンに付いて来る子供がいた。遼君だ。
勿論、ダンカンの使命はお泊り場所を探す事。
遼君は、ダンカンの代わりに、友達の家に交渉するが、上手くいかない。
だって、遼君はまだ小学2年なのだ。

そして、遼君は自分の家にダンカンを連れて行く。
魚問屋を営む遼君の家はこの土地では有数の立派な造りだった。
お母さんに、ダンカンの宿泊を頼む遼君だが、お父さん不在のため即決にはいたらない。
その後、お父さんが帰宅。
「汚いところですが、よかったらどうぞ」とお父さんも了解。
喜ぶ遼君と弟。ダンカンに飛びつく。

その夜は、遼君兄弟と一緒に風呂に入り、はしゃぐダンカン。
晩飯は、親戚も集まって大宴会に。海の幸に舌鼓を打つダンカンでした。

しかし、ここで問題が。
遼君がまだ宿題をやっていなかった事が発覚。ヤバイって顔をする遼君。
次の日の朝5:30に起きて、ダンカンも手伝って宿題をやる事になる。

そして次の朝、遼君は、宿題を済ませて、学校に。
ただ、このままダンカンとの別れが名残惜しい遼君。
ダンカンは後で遼君の通っている小学校に挨拶に行くと約束。

そして、魚屋の生簀を掃除した後、遼君の学校に寄るダンカン。
教室の扉をあけて入っていくダンカン、みんな大騒ぎになる。
しかし、遼君だけは、ダンカンの顔を見られない。
思わず机に顔を伏せてしまう遼君だった。
「遼君が笑顔にならなきゃ帰れないよ。」とダンカン。

しかし、ダンカンも長居は出来ない。
校庭に出るダンカンを見送る生徒達。その中で必死に涙をこらえながら「さようなら」と叫ぶ遼君。

感動の名場面だった。

恋人や家族が亡くなるような映画やドラマは今まで散々見てきた。
でも、どんな映画やドラマでも、これほど人間の心情の機微が、表現された作品は今まで見た事がない。
どんな名優も恐らく、今日のダンカンと遼君にはかなわないだろう。

たった一晩泊まった、行きずりの見ず知らずの人との別れがこんなに感動させるとは。

今日の「田舎に泊まろう」は歴史に残る番組だった。と僕は思う。

まさむね

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